キャリアについて考える
仕事でキャリアパスについて尋ねられたので考える時間をとってみた。
調べてみてわかったのが、他人のキャリアパスはほとんど参考にならない。
ネットではほとんどサクセスストーリーみたいな感じで紹介されているものが多いし、私がやりたいものと合致していなかった。
これまで
ざっくりとキャリア年表みたいなものを作った。
新卒時代の記憶とかはほとんど残っていない。
転換期となったのは3年目あたりだろうか。
多くの人が3年で辞めていく中、とてもいいプロジェクトにアサインされたのでそのまま5年目エンジニアとして前職でお世話になっていた。
プロダクト的にはとてもレガシーなもので同僚は私に同情していたが住めば都というかいざ働いてみると多くのことを学べた。
初めてリーダー経験を詰めたというのも大きいかもしれない。
結局前職で学べたいいことって?
藪蛇なタスクが大量にあった。
日々多くのタスクをこなしていくわけだが、「これは間違いなく地雷だろう」というタスクがいくつもあった。
考慮すべきことが多い、そもそもどうやってそのプロダクトが動いているのかわからない、テストコードはない。といった具合である。
ひたすらsshでサーバに入ってpsコマンドを叩く...みたいなこともやっていた。
リバースエンジニアリングという言葉を用いていいのかわからないが、まぁそんな感じ。
突けば間違いなく厄介なことになるのだが、職務上やらなければならない。
最初はいやいやな感じだったのが、以外と楽しい。
誰もやりたくないのは、Toilなものを除いて「誰もやれないことが多い」。
誰もやれないタスクをやることで、課題へのアプローチ方法や技術力が向上していったのだと思う。
技術力が高い人に囲まれていた
お客様のエンジニアがかなりレベルが高く学びが多かった。
エンジニアも細分化され、専門領域を持つ人が多く在籍していて日々成長ができた。
勿論、自社のメンバーやパートナーで構成されるチームメンバーも技術力が高い人が多く、ハードだけど学べることが多い、楽しい日々だった。
ビジネスサイドとの関係性
リーダーなのでお客様の企画の方とお話をする機会が多かった。
こういう機能を作りたい、ユーザーの回遊率を上げるためには、という施策にガンガン首を突っ込んでいけた。
GoogleAnalyticsを見てこういった改善方法はどうか、と提案したり初めての体験をできた。
成功したときは感謝され、失敗したときは一緒に悩む。
ビジネスサイドに関われるというおもしろさを感じることができた貴重な経験だった。
その反面で、リーダーという職務上で工数管理をしなきゃいけないのが苦痛だった。
でこれからは?
前職でアサインされていたプロジェクトにおける問題を解決する手段を求めていたらSREに行き着いた。
- 環境構築
- CI/CDパイプラインの構築
- アラートの設定
- 脆弱性対応
- Toilの削減
などなど列挙したらキリがないが、DevOpsやSREに行き着くのは理解できる。
これらを踏まえると、私がやりたいのは「プロダクトを開発する」ことではなく、「安全・健全にプロダクトを開発できる仕組みづくり」がしたいんじゃないかなぁ。
ここに前職でおもしろさを感じていたビジネスサイドとの関係性やマネタイズも加えてみよう。
「安全・健全にプロダクトを開発できる仕組みづくり」を行って「素早くユーザーに価値を届けプロダクトを成長させたい」
プロダクトは使われなければなくなる。必死になってコードを書いたとしても価値を創出できなければ事業としてはクローズせざるを得ない。
だからビジネスは無視できない。事業あってのプロダクト、プロダクトあってのインフラ。
詰めが甘いが私はSREとしてのキャリアパス、というかビジョンが少しまとまったような気がする。