他者と働く
他者と働くを読んだのでメモ
目次
- 組織の厄介な問題は「合理的」に起きている
- ナラティブの溝を渡るための4つのプロセス
- 実践1 総論賛成・各論反対の溝に挑む
- 実践2 正論の届かない溝に挑む
- 実践3 権力が生み出す溝に挑む
- 対話を阻む5つの罠
- ナラティブの限界にあるもの
「知識として正しいことと、実践との間には大きな隔たりがある。」
科学的に正しいことは、実際に経験しているその場の環境や対人関係を踏まえると実践的ではないことが多い
既存の方法で解決できる問題のことを「技術的問題」、既知の方法で解決できない問題のことを「適応課題」と定義(ロナウド・ハイフェッツ)
- 技術的問題
- 既存の知識・方法で解決できる問題
- 適応課題
- 関係性の中で生じる問題
単に合理的であることを説明しても、相手の副作用への恐怖などが払拭できなければ受け入れてもらえない。
こうした適応課題は相手の視点(ナラティブ)に基づいた対話が必要となる。
仕事の場では私情を抜きにして、効率性重視の役割に基づいた道具としての機能を期待される。
→「私とそれ」の関係 短期的にはある部分で合理的に機能してしまったシステムは変化させることは難しい
男女の対等な社会参画や新規分野への業務拡大という長期的なゴールのために、短期的な合理性を犠牲にする必要がある。
対話
権限や立場に関係なく、自分の中で相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことが必要となる
ナラティヴ
物語を生み出す「解釈の枠組み」のこと 立場・役割・専門性など、期待される振る舞いのこと